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大切な人29

このお話はあくまで、フィクションです。実際の登場人物や団体及び法律等は関係ありません。

パラレルです。

少し実母と不破家の扱いが悪いかもしれませんが、お話の設定と軽く流して下さい。


キョーコちゃんの心の叫び…?


…目がそらせない・・・彼の顔が近づいてくる……動けない…心が…体が・・・彼に抗えない・・・そして…





大切な人29





「じゃあ、不破家の女将から手紙が社長に届いたから、用心の為に避難しようとしたのか?」

「うん。弁護士さんにその手紙の件の対処をお願いするそうよ。社長宅なら、セキュリティーもだけど、絶対誰かいるから一人になる事はないだろうって…ここは、セキュリティーは万全だけど、どうしても抜け道はあるから…」

「そうだな。俺が居ない時に何かあったんじゃ、どうする事も出来ないし…」

「それに私との接触を禁じられているにもかかわらず、社長に私宛の手紙を送りつけてきたから……手段は選ばないような感じがして…だって、社長あてじゃなくて、ファンレターでもいい訳じゃない。なのに、社長に直接送ってくるって事は、社長が『実母』との事を知らないと思って、私が『今の両親』に遠慮して『実母』や『家族同然の不破家(自分達)』と連絡が取れないんじゃないか!?なんて書いてあったそうよ。社長から私に連絡を取るように言って欲しいって…女将さんらしいわ(クス)私が逆らえない人物を使って、上から押さえつけようとするなんて…相変わらずね…(ハァ)」


クオンに話すうちに、子供の頃の嫌な記憶がよみがえってくる。あのわけのわからない恐怖がまた…女将の声が木霊する――


―――キョーコちゃん。松太郎のことめんどうみてやってな

―――あの子にはキョーコちゃんが必要やからや

―――キョーコちゃん。あの子の事たのむで。ええな


両手で耳をふさぎ、目をきつく閉じて、声を振り払うように首を振る。


消えて!消えて!消えて!!
もう過去の事なんだから!!
私は、もう貴方達の人形じゃない!!


声にならない悲鳴を知らず上げていた。


「キョーコ!!」


両手を強い力で剥がされ、クオンが私の名前を叫ぶ。その声で私は現実に戻ってこれた…


「ごめんなさい…みっともなく取り乱して…」

「…無理しないで…キョーコ…」


クオンは私を両足の間に座らせ後ろから抱き締めた。私はクオンの胸に背中を預け、目を閉じた…彼の体温が、私を落ち着かせていった…


「……ありがとう…クオン…」

「どういたしまして(クス)いつもと逆だね」

「そうかな…?」

「そうだよ。いつもは俺がわがまま言ったり、取り乱して、キョーコがなだめたりでさ。俺は君より4歳も年上なのに甘えてばっかりだから…いつも面倒掛けてごめんね」

「(クス)面倒なんて思った事なかった…必要とされてるみたいで嬉しかった…親に捨てられてから今まで、私はすごく幸せで…幸せすぎて…怖かった…」

「エッ…?」


ずっと不安だった事をポツリポツリとクオンに話した。


「…ずっと怖かった…。あまりにも幸せだから…ここに居て良いって、何にもしなくても、ここに居て良いんだって…社長も、お父さんも、お母さんも、クオンも、みんなが傍に居てくれるから、温かい気持ちを与えてくれるから、私は彼らを失う事がとても怖かった…知らなければ諦められていたのに、知ってしまったから、失いたくなくて、そんな強欲の塊みたいな自分が嫌で……」

「そんな…!!キョーコは強欲なんかじゃない!誰だって幸せが良いに決まってる。失いたくなくて当然だ」


クオンが私を強く抱きしめてくれる。その腕にそっと手をそえて、勇気づけられた私は、話を続けた。


「…ありがとう、クオン。……でも、私はいつも自分に言い聞かせてたの…甘えちゃダメだって、ちゃんと自分で立たなきゃいけない。いつか独り立ちしないとって…。でも、ココは居心地良くて…離れがたかった……最初、芸能界で仕事したのは、見学に行った現場の人が本当に困っていたからだけど…その後も仕事を受けて、芸能界に入ったのは…独り立ちする為にお金が必要だったから……早く独り立ちできるように仕事をするには、年齢制限がない芸能界は都合がよかったの…」

「お金の為だけに……?本当にそれだけ……?」

「ううん。元々、クオンの影響でお芝居には興味があったから…でも……ココ(芸能界)に居れば独り立ちしても皆と一緒に居れるかなっ…て…不純な…動機なの…怒った…クオン…」

「いや、少し安心した。俺達から離れるつもりがなくて…それに、ちゃんと好きだからココ(芸能界)に居るとわかって…ズット、俺や社長に気を使って無理してるんじゃないかって思ってたから…それじゃ、俺達は、君の実母や不破家と同じ事を君にしている事になるしね…」

「違う!!皆はそんなことしてない!!私が、やりたくてやっているの!本当よ!!」


私は、振り向きクオンの胸にすがりついて、彼の言葉を否定した。私は強制なんかされてない。自分の意思で選んだの。それを誤解してほしくなくて、必死に彼に訴えた。


「うん。ちゃんとわかった…」


そんな私をクオンは、神々しい笑顔で見つめていた。わかってくれた…ずっと言えなかった事が言えた…訳もなく不安に駆られ、重苦しく締めつけられていた胸が、スッと軽くなった。私は嬉しくて、クオンに向かって笑顔を浮かべていた。
その直後、クオンは固まったかと思うと無表情になり、ジッと私を無言で見つめていた…


「…ク…オン……?」


不安に駆られ、彼の名を呼ぶが返事がない。無言で互いを見つめあう。

…目がそらせない・・・彼の顔が近づいてくる……動けない…心が…体が・・・彼に抗えない・・・そして…

彼の唇が私の唇に重なった――――――





つづく

2011-05-15

いや~やっとここまで来ました。無自覚で恋人みたいな事してたくせに、やっと意識が向いてのキスですよ。
今までもキス(口に)してたんですけど、子犬や子猫のじゃれ合いみたいな感じでした(笑)
キョーコちゃんの不安の吐露でした。これで少しは素直に甘えてほしいですね。
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Re: 教えて下さい

私は、パソコンで登録したので、携帯での登録は詳しくないのですが、利用規約に同意して空メールを送ると、登録メールが送られてくるはずなのですが…
考えられるのは、メール受信設定でドメイン指定されているか、フィルタリング機能が付いているとか…それくらいしか、私には思い当たらないです。
あまりお役に立てない返答ですいません。
プロフィール

神無月白猫

Author:神無月白猫
ここは、神無月白猫の管理する、ス/キ/ビ/の二次創作ブログです。

管理人は雑食というか、漫画なら結構色々好きなのでジャンルは増えるかもしれませんが、原作者様並びに出版社様とは何の関係もありません。
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無断による転用・誹謗中傷・荒らし行為もご遠慮ください。
以上、了承いただける方は各記事にお進みください。
                          開設日2011年01月16日
移転日2011年04月09日

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