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大切な人28

このお話はあくまで、フィクションです。実際の登場人物や団体及び法律等は関係ありません。

パラレルです。


クオンの恋愛経験値!?

一体、何がいけないんんだ。社さんにも自覚しろと言われたが、キョーコにまで言われることになるなんて…





大切な人28





キョーコの両腕がそっと俺の背中にまわる。なだめる様に、俺の背中をポンッポンッと軽くリズムを付けて叩いている。少し落ち着いて俺の腕の力が緩むと、キョーコはゆっくりと俺に預けていた体を離した。


「(クス)しょうがない兄さんね。20歳にもなって…昔から私が離れていくと、いっつも同じ事するんだから…。シスコンのままじゃあ、いつまでたっても嫁の来てがないよ。それどころか、恋人もできないよ」

「キョーコが居なくなる位なら要らない。それとも、キョーコはいつか俺から離れていくの…?」


俺は不安に駆られて、キョーコの顔を覗き込む。チョット困った顔をしたキョーコは小さな声だったけど、妙にはっきりとした口調で言った。


「いつか…クオンに良い人が現れたら、その人にとっては血の繋がらない妹の私は『女』でしかないから…クオンが私を大事にすればするほど、その人にとって私は邪魔な存在になる。それに…いい気分ではないと思うから…せっかくの幸せ逃がしちゃうぞ(笑)」


キョーコは笑って茶化したけど、そんな事になったら、彼女はきっと俺達親子から距離を取るに違いない。
いや、もしかしたら今までも…そう言えば、アメリカで俺に恋人が出来た時、キョーコは一緒に喜んでくれた。だから『彼女』達にも俺の大切なキョーコを紹介したのに、『彼女』達はキョーコの事をあまりよく思っていなかった。表面上はそんな事はなかったんだけど、キョーコを紹介したあとから、なんとなく空気が変わったような…キョーコも『彼女』達を優先させるように言うし…クリスマスなんて家族で祝うものなのに、『彼女はいいの?』なんて言うし、キョーコの誕生日でもあるのに、どうしてそんなこと言うのか不思議だったんだが……まさか…何か言われたのか…?


「キョーコ…」

「なぁに?クオン」


俺の問い掛けに、京子は小首をかしげてる。あ、カワイイ。じゃなくて、これは確認しないと。


「もしかして…俺の昔の彼女に、さっき言った事を言われたの…?」

「!!…ど、どうして、そんなこと聞くの?(キョドキョド)」

「…やっぱり…言われたんだ…(キョーコはまだ当時8歳~11歳の子供だぞ、家族に甘えるような小さな女の子なのに、なんてこと言うんだ)」

「うっ…で、でも仕方ないと思うよっ。当時の私達って、一緒に寝てたし、お風呂入ってたし、クオンったら、私がお父さんと一度だけ一緒にお風呂入ってから、一緒にお風呂に入る為に絶対遅くならない様に帰ってくるんだからっ!!彼女達にしたら、自分達を蔑ろにして妹、それも血の繋がらない女を優先されたんじゃ面白くないと思うし(アセアセ)」

「でもねキョーコ。彼女達はみんな心変りして、俺から離れて行ったんだよ」

「どうして?クオン彼女達の事、大切にしてたじゃない!私から見ても、彼女達クオンの事、スゴク好きだったよ。だって子供の私にそんな牽制して来るくらいだもん。絶対だよ!!」

「キョーコもそう感じたんだ…俺も好かれていると思ってたのに、何でか振られる…理由に検討もつかない…」

「……クオン、もしかして彼女達は別れようって言ったわけじゃないんじゃ……」

「そう言えば、『別れたい』とは言われた事ないな……」

キョーコの言葉に、当時の事を思い返してみる。確かに、キョーコの言うとおり『別れたい』とは彼女達は言わなかった。いや、それどころかむしろ…何かを期待してるみたいな目を…


「たとえば…『他に好きな人が出来たの』とか『一緒にいるときの方が寂しい』とか言われたんじゃ…」

「キョーコ…まさか見てたの…?」

「そんなことしないよ!破廉恥よ///」

「そう?でも良くわかったね。まさにその通りだよ。だから俺は、心が俺に無いんじゃ仕方ないから、その彼とお幸せにと潔く身を引いたんだ」


キョーコは口を開け、絶望的な顔おして俺を見ていた。何故だ、俺は変な事は言ってないはずなのに…どうしてそんな顔をするんだ…?キョーコはあ~とかう~とか唸っていたかと思うと、顔をあげてキッと俺を睨んできた。


「クオン!!貴方、もしかして好きでもない女性と付き合っていたの!!」

「そんな訳ないだろ!彼女達の事はそれぞれ、好きだったさ。俺なりに大切にもしていた」


そう答えると、キョーコはますます変な顔になっていった。好きでもない人と付き合ったりするわけないじゃないか!何故そんな事を聞いてくるのかわからない。リックにも聞かれたけど、ちゃんと恋人がする事もしてたさ。それについては不満をぶつけられた事はないけど…でも、やっぱり振られる…何故だ…


「クオン…本気で好きになった人いないのね…なんだか、彼女達の空回りっぷりが可哀想になってきた…(ハア)」

「本気で好きになった人って…まるで俺が恋をした事がないみたいじゃないか(ムッ)」

「…自覚ないんだ…」


キョーコは処置なしといったふうに首を振ると、「おなかすいたね何か軽いものでも食べよう」とキッチンに行った。


一体、何がいけないんだ。社さんにも自覚しろと言われたが、キョーコにまで言われることになるなんて…


ブツブツと一人考え込んでいる間に、キョーコが手際よく消化の良いものを作って目の前に並べていた。


「雑炊…?」

「うん。こんな時間だし、冷ご飯を処分したかったから…今日の夕飯は冷凍したから、また明日にでも食べて。クオンは自炊できないしね」

「あ、そうだ。話がそれてしまったから、すっかり忘れてた。社長の家に行くって…?」

「今日はもう行きません。連絡もさっき入れました。後で話すから、冷める前に食べよ」

「わかった…隠さず話してよ?」

「うん。社長も一緒の方が、話が早いって思ったんだけど、少し分かっている事だけでも話すから」


そうして、少し遅い夜食を食べた。





つづく

2011-05-15

恋人より妹(血の繋がらない)を優先させる男。どっちが彼女だかわからない。歴代の彼女達の悪戦苦闘がうかがえます。キョーコは通信教育を受けていたので、学校に通ってなかったから実害はあまりなかったようです。でも、空気が悪くなるのを感じた、クオンは彼女達を家に上げませんでした(笑)あくまで外で会っていました。
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神無月白猫

Author:神無月白猫
ここは、神無月白猫の管理する、ス/キ/ビ/の二次創作ブログです。

管理人は雑食というか、漫画なら結構色々好きなのでジャンルは増えるかもしれませんが、原作者様並びに出版社様とは何の関係もありません。
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                          開設日2011年01月16日
移転日2011年04月09日

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