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大切な人23

あくまで、フィクションです。実際の登場人物や団体及び法律等は関係ありません。

パラレルです。


お説教タイム&過去の反省


最初の頃から社さんは俺の事を良く見ていてくれた。

近すぎず(プライベートにズカズカ踏み込まない)、でも仕事は完ぺきに俺をサポートしてくれたのはどうしてだろうかと今更ながらに気になった―――









大切な人23





「―――じゃあ、何だお前は京子が旅行に行くのをひきとめたいばかりに、こんな大騒ぎをしたのか(怒)」


携帯電話はいつの間にか社長の手に渡っていた。俺たち親子が話をしていると、ドンドン本筋からずれて暴走するので、携帯電話をとりあげられたのだ。
そこへ、席を外した京子が長話をするなら喉が渇くからと、飲み物を父に持ってきた。その時、丁度父が『嫁にやらん』などと叫んでいた事から、今回の国際電話の内容を知られ、京子による父へのお説教が開始された。
そして現在、京子から事の経緯を社長に説明され、父が社長から怒りをぶつけられている。


なんて人騒がせな人なんだ…あわよくば、俺と社長に京子へ旅行の取りやめを進言してもらおうと思ったなんて…しかも、まだ行くとは決まってないものを今から騒いでいたのか…(ハア~)


判明した事実に一気に疲れが押し寄せてきた。それと、もうひとつ分かった事がある。携帯電話は、俺が着信拒否を出来ない様にする為に持たせたんじゃないかって事だ。京子が持っている携帯電話なら、絶対に着信拒否にはしないからだ。あの人コレを狙ったな(怒)そんな事を考えていた俺を社さんは気遣わしげに見ていた。


「蓮。お前本当に大丈夫か?」

「ええ。ご心配をおかけしました。もう大丈夫ですよ」


そう言って笑った俺を見て、社さんは少しは安心したようだった。そうしているうちに、社長のお説教は終わったようだ。社長から携帯を渡された。


「ほら、京子が代わってくれって」


俺は携帯を耳に当てた。そこからは、聞きたかった京子の声が聞こえてきた。


『蓮兄…ごめんね。お父さんも悪気はなかったの…私も、先日の話をまだ引きずっているなんて夢にも思わなかったから…まさか蓮兄に国際電話までして騒ぐだなんて…私がもう少し気を付けていれば…』

「京子は悪くないよ。悪いのは人騒がせなあの人だ!!」

『お父さん、蓮兄にかまって欲しかったんだよ。自分の電話は無視されるって泣いてたから…私の事はたぶん口実だよ(クスクス)』

「…メールなら、気が向いたら返信してあげますって言っておいて(不本意)」

『うんvvお父さん喜ぶよ。あっ、お母さんにもお願いね。拗ねちゃうから』

「わかった」

『じゃ、長電話になちゃったね。そろそろ切るね、ソッチ(日本)はもう深夜でしょ。体を休めないと』

「そうだな…京子とあんまり話せなかったけど、また今度。おやすみ」

『うん、またね。おやすみなさい』

プツ ツー ツー ツー

「話は終わったのか!?」

「ええ、お騒がせしました。社長」

「あいつが騒がしいのはいつもの事だ」

「ええ、家族に対しては暑っ苦しいほど重量級の愛ですから…」

「ああ、俺は好きだがな。まあ~京子もアイツの暑っ苦しい重量級の愛情を受けて、苦しくならずに、逆に説教までかましているんなら安心だな」

「そうですね。あの人達は、親としてやるべき事をやってくれているんでしょう」

「彼女が元気で笑っているのなら、それでいいさ」

「ありがとうございます。社長。そろそろ俺達も失礼します」

「ああ、気をつけてな」

「はい」


社長室を退室した俺は、今日を振り返っていた。今朝の悪夢から始まって、社さんとのやりとりに、父さんの人騒がせな電話…長く濃い一日だった…こんなに疲れたのは久しぶりだ。社さんにも随分心配をかけてしまった。
そう言えば、最初の頃から社さんは俺の事を良く見ていてくれた。俺の態度が悪かったのを気付いていたなら、どうしてそんなふうに出来たのか不思議だ。近すぎず(プライベートにズカズカ踏み込まない)、でも放置されるわけでもなく、仕事は完ぺきに俺をサポートしてくれたのはどうしてだろうかと今更ながらに気になった…昼間に言っていた事が事実なら、この人は、一年近くそうしていたという事だから…気になった俺は、休憩スペースで社さんに訊ねた。


「社さん…ひとつ聞いても良いですか?」

「なんだ?明日の予定か?」

「いえ。そうじゃなくて…昼間話していた事です」

「昼間?…ああ、『敦賀蓮』の面の皮のことか…」

「せめて『芸能人 敦賀蓮』と言ってくれませんか…」

「ははは、そうだな。それで、それがどうかしたのか?」


社さんは自販機で珈琲を買って渡してくれた。俺はお礼を言って受取り話を続けた。


「俺が社さんに対してもそう接していた事は分かっていたなら、どうして担当を外れようとか、改善しようとか思わなかったんですか?」


社さんは驚いた顔で、俺の顔を見ていた。
沈黙が続く・・・社さんの返事を待つ間、俺はオーディションを受ける時みたいに緊張していた・・・



つづく
2011-05-01

クーパパには京子&社長のお説教タイム。電話が終わった後も、京子にお説教をされている事でしょう。もしかしたらご飯抜きの刑にされているかもしれません(笑)
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神無月白猫

Author:神無月白猫
ここは、神無月白猫の管理する、ス/キ/ビ/の二次創作ブログです。

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                          開設日2011年01月16日
移転日2011年04月09日

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