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大切な19

更新停滞前に最後書きためておいたものです。


あくまで、フィクションです。実際の登場人物や団体及び法律等は関係ありません。

パラレルです。



その頃アメリカの家族は…
そして、役者としての試練―――



『役者は物語の中で、与えられた役を生きる人たちじゃないの?』









大切な人19









その日、社さんが事務所に寄る用事があるというので、俺は休憩スペースで待っていた。携帯電話のフォルダを開いて、渡日前に携帯で撮った京子の写真を眺めていた。日本に来る前に日本の機種を購入して、写真を沢山保存しておいたのだ。最近忙しくて、家に帰ってもパソコンを開く気力が残ってないのもあって、京子とのメールが滞っていた。

電話は時差があるから、京子は寝ているだろうし、今日帰ったら、メール送信ぐらい出来るよな。今度最近の写真を送って貰おう。もう一年近くも、京子の姿を見ていない……だけど、今度の仕事を無事やり遂げ成功したら、父さんの条件はクリア出来るはず。そしたら、京子に会える!!

写真を眺めながら、そんな事を考えていた。
ココが大勢の人のいるスペースだという事を忘れ、顔が無表情になっていた(本当はニヤケそう)のを、用事を済ませた社さんに注意された。

「蓮…お前、凄い顔になっているぞ…いつも笑っている必要はないが、人気商売だから、そんな怖い顔してるなよ」

「…怖い顔って…別に普通ですよ…」

「いや、無表情すぎて怖いよ…何、見てたんだ?そんな顔するような連絡でも在ったのか?」

「いえ、写真を見てただけです。もう移動する時間ですね。行きましょう」


俺は、詮索されない為に、いい笑顔を貼りつけて、移動を促した。社さんは、先を歩く俺をあわてて追いかけてきた。


「あ、いや、そんなに急がなくても大丈夫だぞ!?」

「いえ、何があるかわかりませんから…余裕をもって行動しないと…」

「そうか…良い心がけだな!」

「…妹が『仕事をする上で時間を守るのは当然の事なの。時間も守れない様な人は、信用できないわ』といってたので、自然とこうなってしまっただけです…」

「へ~、随分仕事に対しての厳しい姿勢が出来た妹さんだな。その子も芸能人なのか?」

「いいえ。彼女は一般人ですよ」


そう、一般人だ。ただ、父と母から色々叩き込まれ、俺の練習相手をずっとしてきた一般人だけど・・・



その夜、何時もより早く自宅に帰った俺は、早速メールを送っていた。返信はすぐにきた。京子は、『今敦賀のアパートに居ます。電話しても大丈夫ですか?』と、返してきた。
ついてる!こんな時間もうおきているなんて!久しぶりに京子の声が聞ける!
嬉しさを抑えきれずに、いそいそと国際電話をかけた。


『はい。敦賀です』

「京子!?(危ない危ない、キョーコって発音するところだった)俺、蓮だよ」

『蓮兄!!電話なんて2週間ぶりだね。メールも最近来なかったから、元気にしてるか気になってたの』

「ごめん。仕事が忙しくって、家に帰ったら直ぐに寝てしまうから……京子の声聞きたくても、ソッチとの時差もあるし、なかなかかけられなくて……」

『(クスクス)無理しないで。社長からのメールで、元気な事は知らせて貰ってるから。蓮兄、このまま順調にいけば、お父さんとの約束をもう直ぐ果たせるって、社長が言ってたし…』

社長ーーー!あなた、俺がメールも出来ないほど忙しいのに、あなたは何やってるんですかーーー!!

「京子、いつから社長とメールを交わしているの?」

『えっ?知らなかったの?最初からだよ。わたしが養女になった時から、「何か困ったことがあったら連絡しなさい」って、あと「君を里子に出した責任もあるから、日常的な何でもない事も、メールしてくれてかまわない。楽しみにまっている」って…それから、社長はメル友なのvv』

気付かなかった…クソ、相手が一枚上手だったか・・・

「それで―――

ガタッ ガタガタ ガタン ガッシャーン!!!!

『台所から音が…チョット見て来るね』

京子は、受話器をもったままキッチンへ向かった。そこには……

『キャー!!お母さん!その青い物体はなに!?』

電話から聴こえてくる京子の悲鳴・・・青い物体

『京子!おいしそうでしょvvケーキを焼いたの。今日の現場に差し入れしようと思って』

母さん・・・いやめた方がいい!

『樹里、そ、それは止めておいた方がいいと思うよ(-_-;)』

よく言った!父さん!頑張れ!!

『そうだよ(汗)モデルさんがケーキなんて高カロリーの物あまり食べないと思うよ…(オロオロ)』

もう、カロリーなんて気にしなくてよくなるよ・・・

『そうだな(死人が出てしまう)ベテランの先輩である君の差し入れをみんな断れないだろう。カロリーコントロールなんかもあるだろうし……もう少し軽いものの方がいいんじゃないかな(絶対!!)』

無いのが一番だけどね。

『…それもそうね。せっかく作ったけど…これは、止めておくわ』

ほっ

『お母さん。ローカロリーの何かつまめる物を私が作っておくから(お願い現場が大騒ぎになっちゃう)』

『そうしてもらえ、樹里(絶対そのほうがいい)』

『そう?じゃ、お願いしようかしら』

『うん。まかせて(ホッ)』

『さ、向こうへ行こうか(あとは任せた京子)』

『ゆっくりしていて(まかされました)』

パタン   シ~ン


『フ~。待たせてごめんね。蓮兄』

「いや、目に浮かぶよ…あの独特の料理が…青いケーキって何を使ったらそんな色に…

『あはは…。現場がパニックになるところだったよ…』


どうやら、今日はみんな敦賀のアパートで過ごすようだ。まだ、敦賀の家を残してるんだな。
引き払うのなら、タイミングを計らないと…


「そう言えば、どうして今日は敦賀の家に…?」

『ああ、そのことね。実はたまにこっちで過ごすの…蓮兄が日本へいって、殆ど私一人の生活になっている設定でしょ』

「うん。両親は仕事で忙しくて、あまり帰ってこれない設定だからね」

『でも、それじゃあ不用心でしょ。かといって今引き払うわけにはいかないし…何か理由がないと…』

「転勤、帰国、色々あるけど現段階では、組めないねその設定は」

『うん。だから、お父さん達がたまにこっちに帰って来てくれるの。今日はその日だったから…ね』

「京子…一人でも、そこで過ごす日が在るの?」

『昼間は、殆どこっちに居るけど、夜はこっそり、家(ヒヅリ家)に帰ってるよ。危ないからって二人にも反対されたから』

「だったらいいんだ。無茶だけはしないでくれ」

『うん』

「それじゃ、もう切るね…」

『うん……またね。おやすみなさい』

「…おやすみ…」

カチャン

ふ~相変わらずの両親(ふたり)だな。京子も元気そうで良かった…
カメラもない、観客も居ない場所―――日常という舞台で『京子』を生きる彼女は、プロよりもプロなんじゃないだろうか…
俺も日常という舞台を『敦賀蓮』を演じないと(生きないと)……

『役者は物語の中で、与えられた役を生きる人たちじゃないの?』

昔、彼女が俺達に聞いてきた事だ。知っていたのに、あの時初めて知った…負けてられない!再び、気合が入った。


彼女の声が耳に残ってる。今日はいい夢が見れそうだ。





つづく
2011-04-23


クーパパ=周、ジュリママ=樹里、キョーコ=京子です。『なるべく嘘をつかない』をもっとうにやり始めた事なので、もう名前でなんか繋がらないくらい、別人になりきる。でも、性格までは変えません。絶妙な匙加減が必要なのです。これは役者としての試練です(笑)
芸能人なら、御忍びでは変装ぐらいしますから…もしバレた時に、これは変装ですって言えるよう、名前もいじりませんでした。
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神無月白猫

Author:神無月白猫
ここは、神無月白猫の管理する、ス/キ/ビ/の二次創作ブログです。

管理人は雑食というか、漫画なら結構色々好きなのでジャンルは増えるかもしれませんが、原作者様並びに出版社様とは何の関係もありません。
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無断による転用・誹謗中傷・荒らし行為もご遠慮ください。
以上、了承いただける方は各記事にお進みください。
                          開設日2011年01月16日
移転日2011年04月09日

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