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大切な人17

これで貯金はなくなった…なんとかチェック終わりました。


あくまで、フィクションです。実際の登場人物や団体及び法律等は関係ありません。

本当に法律は流して下さい。パラレルです。


クオンに会いに行ったキョーコの帰国日の騒動?です。








―――短い間だったが、社長は…私が初めて『父』と呼んだ人―――









大切な人17









帰国当日の騒ぎは、いまも鮮明に覚えている。

その日の朝、私はお世話になったヒヅリ家の人と朝食をとっていた。
そこへ社長が私を迎えに来てくれた。


「今日、これからの飛行機で日本へ帰ります。短い間でしたがお世話になりました」


そう挨拶をすると、突然視界が回り、気がついた時にはクオンの部屋だった。

社長とヒヅリ夫妻の叫び声と扉を叩く音が聞こえる。鍵をかけるだけならともかく、扉の前にあんなにバリケードが!!この短時間でどうやって!!


「ク、クオン?どうして???」

「それは、俺のセリフだよ!なんで日本へ帰るんだよ!?ずっといればいいじゃないか!!」

「何でって…、私は日本人だし、ずっとなんて……それに、日本の国では義務教育というものがあってね、私はまだ学校に通わないといけない年齢なの。それをしないと、社長が親としての義務を果たしてないって、親権をとり上げにくるかもしれない……私、京都へは戻りたくないの…」

「え?キョーコちゃん。今、ボスが親って言ったの…!?」

「えっ、もしかして私、クオンに言ってなかった?私ね、いま社長が後見人なんだよ。お母さんとは縁が切れたの」

「!うそ!?」

「本当だよ」


クオンは初耳みたいだった。てっきり話したと思ってたのに…社長は確かヒヅリ夫妻には話してたよね…?……いや…話してない?どっちだっけ?


「だったら、なおさらここにいればいいよ。そうだ!留学すれば良いじゃないか!何も日本で学校に通う必要なんかないんだし…」

「無理よ。私はまだ幼すぎる。だいたい、引取ってすぐそんな真似をしたら、ていよく厄介払いをしたってマスコミが面白おかしく書き立てたらどうするの。真実がどうであれ、現実に私がここ(アメリカ)にいたんじゃ説得力は薄くなるわ。そんな事になったら、社長の世間体が悪くなっちゃうじゃない!社長には、返しきれないほどの恩を受けたのに、それを仇で返すなんて、絶対いや!!」

「でも……じゃあ……」


クオンはまだ諦められないようだ。でも、早くココから出ないと、フライトの時間に間に合わない。
私はここから出るべく、バリケードをよけるためにそれらに手を伸ばした。


「そんなに俺と一緒にいたくないの…」


背後から聞こえた悲しそうな声に、私は思わず振り返った。クオンは捨て犬のような目で私を見ていた。

やめて、やめて、私が悪い事してるみたいじゃない!何で、4歳も年上のクオンを虐めてる気分になるのぉーーー

負けるな私、と心の中で繰り返しながら、クオンに言った。


「そんなわけない!!でも、今は帰らないと…また、社長にお願いして連れてきてもらうから…」


何とかクオンを宥めようと説得を試みるが、クオンの思考は、私が考えもしない方向へ向かって行った・・・


「…社長の方が、俺より大事なんだ…」

「えぇーー今は、そんな話じゃ無かったよね?」

「そんな話だったよ!キョーコちゃんは、俺より社長がいいんだ!!」

「社長はお父さんだもん。恩人だもん。大切だよ!!」

「俺よりも?」

「どっちかなんて…どうして、残るか残らないかの話だったのに、こんな話になる訳!話それてるよ!!」

「それてないよ!なんで―――――

「おい、痴話喧嘩みたいなやりとりはその辺にして、行くぞ。キョーコ」


社長がいつの間にか部屋の中にいた。一体どうやったのかと思ったら、扉が斧で壊されていた。
気付かなかった…こんな事してたら凄い音がしたはずなのに…
とにかく出口は出来たんだから、急がないとフライトの時間に間に合わなくなっちゃう。
私はクオンの腕から脱出し(ぬけだし)、社長の後につづいた。
だが、社長はリビングに入り、ヒヅリ夫妻と一緒に話があると言ってきた。


「キョーコ。お前、日本国籍を捨てる覚悟はあるか?」


社長はいきなり私にそんな事を聞いてきた。

国籍を捨てるって…

あまりに突拍子のない話についていけず、声が出せずにいる私に、社長は優しく話しかけた。


「クー達が、キョーコさえよかったら引取りたいと言っている」

「どうして…そんなこと…」

「君の家庭環境は、俺が後見人になった経緯も合わせて話した。それでも、君の親になりたいと言っている」

「でも、そんな事…ヒヅリ夫妻はちゃんとお子さんがいらっしゃるじゃないですか…?」

「アメリカでは養子をとるなんてことは、当たり前にされている事だ。日本とは財産などの考え方もちがうしな…君が望むならこの話を進めようと思うが、どうだ?」

「…でもクオンは、突然血のつながらない妹なんて、嫌がらないんでしょうか」

「それこそ杞憂だろう。なあ、クオン」


振り返ると、部屋にいたクオンが追って来て、リビングの入り口で先程の話をきいていた。


「もちろん、賛成だよ!キョーコちゃんは、これからは俺の家族になるんだよね!!もう、離れ離れにならなくていいんだよね!」

「ああそうだぞ!よかったな、クオン」

「妹が出来るのよ。これからは、ずっと一緒よ」


まだ返事してないのに、クオンとヒヅリ夫妻で盛り上がってる…なんか決まりっぽいな。本当にアメリカ国籍なんてとれるんだろうか?それに―――


「社長。大丈夫なんですか?社長にとって世間体とかの不都合は生じませんか?」

「大丈夫だ。子供が世間体なんて気にするな。それに…君を日本の法律の範囲において置かない方がいいように思ってな。…実は、あの後も不破家から、君を引取りたいとの連絡が、弁護士を通して来てな…里親ならこちらで探すから結構だと断ったが、何をしてくるかわからん。だから、今回の話は良い話だと思う。ただ、君が生まれ育った国を離れたくないのなら他の方法を考えよう」

「………私、あそこにだけは戻りたくないです。人形のように、生きながら死んでいる生活はもう嫌です。社長にご迷惑がかからないのなら、ヒヅリ家の皆さんが望んで下さるのなら、ふつつか者ですがよろしくお願いします」


私の答えは決まった。あとの事はどうやったのかわからない。法的な手続きがかなり大変だったと聞いているが、社長たちがすべてしてくれた。そして私はアメリカ国籍となった。
私はヒヅリ家の一員として、アメリカで生活することになった。
私は当初、クオンが心配で心配で、そばにいられるなら何でもよかった。でも―――


ここでも実母や不破家と同じ事になったら…ううん、今度は居候じゃなくて家族になるんだから…うん。大丈夫……大丈夫やっていける。クオンも一緒だもの……


その私の不安に気付いた社長が、正式にヒヅリ家に引取られる日に、私に言ってくれた。


「もし、ここでの生活が辛くて耐えられなくなったら、俺に連絡をしろ。君が誰にも引け目を感じないで、生きていくための場所を用意してやる」

「お父さん…」


嬉しくて思わずそう呼んでいた。胸が暖かく、涙がこぼれそうだった。

そうだ…短い間だったが、社長は…私が初めて『父』と呼んだ人―――









コンコンコン


「はい」

カチャ

「京子さん、時間ですのでスタジオへお願いします」

「はい。わかりました。今行きます」


ADの人が去っていくのを見送り、手紙を鞄にしまうと控室をでてスタジオへ向かった。

蓮兄に話をしないと、ショウちゃんのデビューは近いみたいだし…
う~ん。どう話したらいいか社長に相談しようかな?








つづく
2011-04-16





京子の社長への砕けた態度の謎です。社長は初めてのお父さんでした。
無意識に社長を頼りにしています。でも、節度は守っています。今は所属事務所の社長とタレントですしね(笑)
それにしても、クオンもキョーコもお前らいくつだよ・・・会話が子供じゃないよ
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神無月白猫

Author:神無月白猫
ここは、神無月白猫の管理する、ス/キ/ビ/の二次創作ブログです。

管理人は雑食というか、漫画なら結構色々好きなのでジャンルは増えるかもしれませんが、原作者様並びに出版社様とは何の関係もありません。
二次創作に抵抗のある方、また意味の分からない方は、これ以上の閲覧をお控えください。
ご覧になられる方は、自己責任にて閲覧してください。
無断による転用・誹謗中傷・荒らし行為もご遠慮ください。
以上、了承いただける方は各記事にお進みください。
                          開設日2011年01月16日
移転日2011年04月09日

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