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大切な人8

さて、今日は昨日の続きではなく『クオン渡日の日』の巻です。





「どうか、彼自身をちゃんと見てて下さい。お願いします。」


そう言って頭を下げる彼女があまりに真剣で、俺はただ頷く事しか出来なかった・・・









大切な人8









結局あの後は彼女は表面上は彼女は俺に対して和やかに対応していた(感心)が、詳しくい話を聞き出そうとすると警戒されて、これといった話は出来ないまま、俺の滞在期間が終わり、彼女とは別れたんだが――

思い出に浸っている間に、いつの間にか切り替わったクーの子供自慢は、まだまだ続いていた。


「おい、クー。お前、近々日本に来る予定なんだろう。彼女を迎えに行かせてやるから、少し落ち着け」

『本当ですか!久しぶりにデートして、手料理をご馳走になって、それから~(いろいろやりたいことが募ってたらしい)~とか良いですか!?』

「あぁ、存分に楽しめ。・・・と、言ってやりたいが、駄目だろうな。アイツが許さない」

『っ!!・・・あんまりだ!!私は、久しぶりに彼女と会うのに・・・っ、自分は一緒に暮らしているくせに・・・ズルイじゃないですかー!!』

「落ち着け。今回はお前だけなんだろう?彼女とデートなんて楽しんでみろ、ジュリのうらみを買うぞ(間違いなく)」

『・・・・・・神はいないのか・・・(ガックリ)』


電話越しでも、今のクーの姿が見える。さぞかしガッカリしているだろう。


「随分恨まれてるな」

『・・・日本に行くときに、彼女と会う事を禁じましたから、恨みを買ったのは解っています。おかげで今・・・っ』

「まぁ、お前には気の毒だが、彼女が傍に居るおかげで、心身共に安定してるよ」

『分かっています。ボス。大丈夫なことは・・・』





――渡日前夜、クーはクオンに言った。


『日本でデビューして、自分で自分の生活を支える事が出来る迄、キョーコと会う事を禁じる』


これは二人の為だった。
どんなにしっかりしていても、彼女はまだ子供で、彼が彼女に依存しては、彼女がいつか潰れてしまう。
彼女には、親からの無償の愛情や、ただの子供でいられる時間が必要だからだ。






「アイツも分かってるから、面白くないんだろ。」


――自分は親には成れない。自分には与えることの出来ないものだ――


「大事なものを自分で守れないのは・・・辛いからな」

『えぇ、そうですね。まさか一年もしない内に、条件をクリアーするなんて。しかも、彼女を養えるレベルで!!』

「取り戻したかったんだろ。どんなに遠く離れていても、何があっても、ちゃんと自分自身を見てくれる・・・唯一の存在を・・・」





クオンが日本に発つ前、彼女が俺に頭を下げた。


「どうか、クオンの事よろしくお願いします」

「任せてくれ。なぁ~に、素性を公表しないんだ。クー達と同一視するような人間がいないから、以前のように追いつめられる事もないだろう」

「………」

「どうした」

「…辛いことや悲しい記憶は、なかなか薄れてはくれないし…ふとした瞬間に孤独の闇にさらわれてしまいます…。でも、自分を肯定してくれる存在が一人でもいてくれれば、その事実は確かに自分を支えてくれる力になるから・・・」


そばに居れない事が…会いに行く事を禁じられた事が、クオンだけでなく彼女をも不安にさせているんだろう。
それでも、クオンが自分自身で芸能界での居場所を獲得する為、ジッと我慢している。
いくら準備をしていても、現段階では不確定要素があまりにも多い。家族を表に出すのは、クー達との関係にたどりつかれる可能性がたかくて、あまり良くないだろう。ある程度の準備出来たら大丈夫だと思うからの、禁止事項でもあるのだが……。


「どうか、彼自身をちゃんと見てて下さい。お願いします。」


そう言って頭を下げる彼女があまりに真剣で、俺はただ頷く事しか出来なかった・・・









つづく
2011-04-07









色々な時代に行ったり来たり、わかりにくいかな~。
キョーコちゃん、子供なのに大人な対応。うん確かに子供の時間がひつようですね。
クオンが日本に言った後、パパ&ママは娘を猫っ可愛がりします(笑)前もしたかったが、クオンに邪魔されてました。初めての重量級の親の愛情にキョーコちゃん、アップアップ溺れそうです。(いや溺れます。何せ彼女は泳ぎ方を知りません)

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神無月白猫

Author:神無月白猫
ここは、神無月白猫の管理する、ス/キ/ビ/の二次創作ブログです。

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                          開設日2011年01月16日
移転日2011年04月09日

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