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拍手お礼文(有益な人生の刻み方7 SSS)

拍手のお礼分としてアップしたSSSです。



あくまで、フィクションです。実際の登場人物や団体及び法律等は関係ありません。

パラレルです。


有益な人生の刻み方冬休みの光景






【修行と実践。そして・・・?(有益な人生の刻み方7)】








とある国の某町―――

「ねえ…」

「なんだ」

「どうして私達、こんな外国まで来てるのかしら…」

「悪魔退治の依頼を受けたからだろ」

「ええ、それはわかってるんだけど…、折角初めての海外なのに、することが『それ』なの?何だか、悲しくなってきちゃった…(ホロリ)」

ココは、鈴木社長の会社が購入した洋館。私達はその曰く付きの建物のエントランスに佇んでいる…
子供二人で何でそんな物騒な処にと言われるかもしれませんが、引率の社長が『じゃ、後の事よろしくね~』とそれはもう、良い笑顔を浮かべて、私達をポイッと玄関に落とし、車で去っていった。

「ねえ、普通は近くで待機するよね?私の常識がおかしいの?」

「素人に近くに居られても邪魔だ。そもそも、これはお前が漏らした一言が原因だろう?」

レイノに溜息交じりに言われた事に、心当たりが在り過ぎて、私は頭を抱えた。

「あぁ!!あの時あんな事を言ったばかりに!!」

「実践で確認できるんだ。良かったじゃないか」

「すぐにこんな物件を見つけてくるなんて…この建物…目を付けていたのかしら?」

「そうじゃないのか?タイミングが良すぎるしな。ついでに、この辺りを視察しながら適当に時間を潰して来るんだろう」










「うぅ(グスン)…確かに、「悪霊は退治できるようになったけど、これって海外の幽霊や悪魔とかにも有効なのかな?」って言ったけど…それは、アンタに確認したんであって、あの人にそれを聞かれていたなんて…(涙)」

なんという失態を!!っと両手で顔を覆って泣き叫んでしまった私を放って、レイノは館を調べ始めた。

「とにかく、サッサと調査して準備を始めるぞ」

「そうね…とにかく、あの人への苦情は後回しにして、仕事を片づけましょう」

私も、泣きまねをやめて、館を調べ始める。

「どの道、俺達はココ(海外)から日本へ帰る方法を知っていても、子供だけで空港を通れるとは思えん。あの男を捕まえんとな」

「今回は奥さんも一緒に来てるから、大丈夫だと思うけど…最近、あの人気配を消すのが巧みになってきたから…」

「お前が、あの男の気配を察知したとたんに逃げ出すからだろう」

「だって、あの人碌な話を持ってこないんだから!」

「何を言ってるんだ。この間なんか、美人の幽霊だったじゃないか。俺の好みだった」

「って相手もう死んでるんですけど!!それにしても意外だわ。あんた凹凸がハッキリしたのが好みなの?」

「見た眼の美醜の話じゃない。俺の言っているのは、あの怨念渦巻く気高いオーラの事だ。強い執着、恨みや憎しみの念~~(なんたら、かんたら)~~わかったか」

「ええ。アンタが、一生生身の女に興味を抱かない事が、ヒシヒシ伝わってきたわ」

「何を言っている。生身の人間に興味が無いわけではないぞ」

「えっ!…意外だわ。アンタが興味を抱く女がいるなんて…」








「お前には興味がある。特に、幼馴染に対する恨み事を言っているお前は、怨念が渦巻いていて、美しい」

「微妙に喜べないし、アンタとは長い付き合いになりそうだし、切っても切れない関係になりそうだけど、恋愛事にはなりそうもないな~」

「フム。俺も、最近はこれでいいんじゃないかと思っている。『あの幼馴染に対する怨念を、俺に向けさせることが出来たら!!』と、考えた事もあったんだけどな」

「考え直してくれてよかったわ…。でもどうして?」

「お前、俺がそんな真似したら、記憶から抹消するだろ!?」

「そうね。アンタの事は、ある意味では信頼してるから、そんな真似したら、どんな手段を使っても、記憶を抹消するわね」

「だからだ。…しかし、幼馴染はどうして抹消しない」

「…そこまでの価値を認めていないから…アンタや社長達の事は価値のある繋がりだと思っているけど…」

「そうか…(一体どんな奴なんだ?キョーコにココまで言わせるとは…)」

話をしながら、館の中の調査を終え、エントランスに戻ってきたところで、対象のお出ましのようだ。粘りつく様な空気が充満してきた。

「今回は悪霊のようだな…」

「…日本語の御経とかって効力あるのかしら?」

「さあな。俺も日本に来ていた外国人の悪霊しか祓った経験しか無いからな」

「それって、日本語を理解しない人(?)には通用しないって事?」

ピーンチ!!の割には、のんびり話を続ける私達に、無視をされた悪霊が襲いかかってきた。










―――数時間後の洋館

玄関に埃だらけの姿で、互いの背中を支えにしながら座り込んだ私達の前に、社長の車が付けられる。

「待たせたかな?二人とも」

「…いえ。今終わったところです…」

「危ないものは片づけたが、業者を入れて修理をした方がいい。かなり派手に暴れたから、彼方此方壊れている」

私達は、全身埃だらけで、服も所々破れている。ホント、大変だった…日本語通じないし、御経の類は効かない。最後は二人の霊力を全力でぶつけて祓うという、力技だった。

「君達がそこまでボロボロになるなんて…よほど、強力な物が居たのかね?」

「力自体は大した事無いんですけど…言葉が通じないから、苦戦しただけで…」

「俺達も今後の事を考えて、こっち方面も調べないと、プロとしては困った事になるだろう」

「私は、アンタと違って、祓い屋を本業にするつもりないから!!(ビシィ)」

「…お前、すでに堅気じゃないだろう。この業界で随分有名になって来てるぞ…」

「何いってるの!!私は一般人よ!」

ギャア、ギャア、と言い合いを続ける私達に、社長が声を掛けてきた。

「ところで、もう名前を呼んでも平気かね?」









「ああ、大丈夫だ」

「この辺りには、悪いもの居ないみたいだし、大丈夫ですよ」

あたりの気配を探りながら、私達は答えた。

「そうか。名前を呼ばない様に、考えながら話をするのは、少し疲れるね」

「名前は、一番短い呪だ。ココに居たのが悪魔だったら、契約させられていたかもしれんからな」

「そうね。抵抗も出来ない内に、魂持っていかれるなんて冗談じゃないし…」

レイノの言葉に、ウンウンと頷きながら、その場面を想像して、気分が悪くなった。

「死ぬならまだいい。痛いのは嫌だが…」

「良くないわよ!!何で、痛いのは嫌で、死ぬのは良いのよ!ココは死ぬ方が嫌でしょうが!!」

「キョーコちゃん…どっちも嫌だと思うが…」

レイノが、また、魔界人じみた事を言うのにツッコミを入れる私に社長のツッコミが入る。

「考えて見ろ、キョーコ。死んだら、成仏してしまえば、俺達は記憶は無いんだから…痛いと、苦しいだろうが」

「死んだら夢を叶えられないでしょうが!怪我は最悪の物でなければ治るもの。死んだらやり直しは出来ないのよ!」

「二人とも…(コレが最近の小学生の会話…)」(注:違います)

「わからん。キョーコ、お前の考える最悪っていうのは、死ぬ事なのか?」

「そうね。…でも、待って。自分の意思を奪われて、私の意思にそぐわない事をやらされる事かしら?」

もし操られて、ショータローなんかに好きとか言ってたらと想像したら…

「ああ。それは最悪だな…」

レイノは何かを感じ取ったらしい…すっごい憐れむような目で見られた!!うぅ…!








「話が落ち着いたところで、ホテルに戻ろうか。妻も待っているし…」

「俺は、シャワーを浴びて、眠りたい…」

「私も…」

「そんな!!食事だけでも付き合ってくれないか?ただでさえ、今朝出かけるのに、一緒に連れて行ってくれないと、拗ねられたんだ!頼む!」

「「……(ああ、今朝の…)」」



―――宿泊先ホテル朝の風景―――


「どうして私は連れってってくれないの?ずるいわ!貴方だけキョーコちゃんとレイノ君を一人占めするつもりね!!」

「幸…私達は仕事で来ているんだから…それを終わらせたら、皆で一緒に観光しよう。だから、大人しくホテルで待っていてくれ」

「仕事なら、どうして秘書を連れて行かないの?やっぱり、私を仲間外れにするつもりなのね(涙)」

ウルウルと瞳に涙を浮かべ、宝社長に詰め寄る幸夫人。その後ろで、気配を消している社長秘書。それを離れた位置から傍観する私達。

「君を一人になんてしておけないよ…心配なんだ(君が後を付けるんじゃないかと、心配で心配で!)」

「心配なら、一緒に居ましょう。ね?」

「いや、やはりココで待っていてくれないか?(二人が御祓いしている場面なんか見たら飛び込んでいきそうだ)」

「…あなた…私が付いてきた事、怒ってらっしゃるのね…」

「いや(-_-;)そんなことないよ」

「じゃあどうして…」

話が戻った…かれこれ10分近くこのやり取りしてるな。レイノはあくびしてるし…。まあ、そもそもの発端は、普段私が幸夫人に、お茶やお花等を習ってるから、今度はお休みにしてほしいと言ったからバレたんだけど…まさか、連絡無しで休む訳にもいかないし…。社長が、ポロリと洩らさなければ、幸夫人が付いてくることも無かったのに…。

「もういいです!!あなたなんか大っ嫌いです!!」

「幸!!」

そう叫んだ幸夫人は、寝室に籠ってしまった。








朝の光景を思い出した私は、仕方ないか…と了承した。

「キョーコが居れば、あの人も満足だろう。俺は休ませてもらう」

「「……」」

「何だ…」

無言でレイノを見つめる私達に、たじろいだレイノに無情な返事をする。

「たぶん無理だから」

「妻はきっと君が頷くまで、ベットの横で待機すると思うよ」

「……わかった…食事だけでいいのなら…」

抵抗が無駄だと悟った様だ。夕飯を食べたら、流石に眠れるだろう。私達、一応小学生だし…。










―――日本 最上家―――


「ただいま…」

「お帰り。思ったより早かったのね」

「うん。下まで送って貰った。コレお土産」

某、有名チョコレートと、ブランド物の口紅を渡す。

「あら、有難う。良い色ね」

「今年の新色らしいよ。それなら、仕事にもつけられそうな色だし」

「そうね。…それで、何でそんなに疲れているの?」

御祓いなんて良く頼まれてるのに、いつもと違う様子の私が、母は気になった様だ。

「迎えに来てくれた車に、幸夫人が乗ってらしたの…今回は彼女も一緒だったから…」

「あら、珍しいわね。危険な仕事にあの社長が奥さまをお連れするなんて…」

「どうも、私が、しばらく習い事をお休みしたいって言ったのを夫人が社長に話した時に、今回の事を洩らしたようで、自分も連れて行ってと…」

「ドジね」

「仕事に行くときにも、一緒に来ようとしたから、説得するのに苦労してたよ、宝社長」

「それで?」

「仕事が終わって、食事に付き合って…きつかった…瞼が落ちかけるのを必死で耐えていたのよ。うぅ」

「それだけにしては、随分やつれてない?」

「翌日は観光に連れまわされました…」

「…お疲れ様」



おしまい












おまけ?



「レイノ~おかえり~」

「ああ…」

グッタリ、ソファに横たわっていると、従兄弟が尋ねてきた。

「土産ならそこにあるから、勝手に持って帰れ…今日は相手をする気は無いぞ…」

「キョーコと一緒だったんだろ?今回はいつもより楽だって言ってたのに、どうしてそんなに疲弊してるんだ?」

「フッ…(遠い目)、生身の女は恐ろしいな…。この世に俺達を振り回す存在が居るなんて…。悪霊の方が可愛げがあるぞ」

「??」

「痛いのよりも、死ぬ事よりも、恐ろしいもの…これからは解答がかわりそうだな…」

「おい、一体何の事だよ…?」

「…この世には知らない方がいいものがある。お前は、まだ知らん方がいい…」

「???」




今度こそお終い

2011-07-24
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プロフィール

神無月白猫

Author:神無月白猫
ここは、神無月白猫の管理する、ス/キ/ビ/の二次創作ブログです。

管理人は雑食というか、漫画なら結構色々好きなのでジャンルは増えるかもしれませんが、原作者様並びに出版社様とは何の関係もありません。
二次創作に抵抗のある方、また意味の分からない方は、これ以上の閲覧をお控えください。
ご覧になられる方は、自己責任にて閲覧してください。
無断による転用・誹謗中傷・荒らし行為もご遠慮ください。
以上、了承いただける方は各記事にお進みください。
                          開設日2011年01月16日
移転日2011年04月09日

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